2021年11月6日土曜日

自動車の配線

自動車の配線(英語の表記ではwiring loom , wiring harness)ですが、クラシックカーを乗る上で重要な要交換部品の一つです。
実車やインターネット上の写真で見る車両の多くは、新車当時の配線がそのままというものが珍しくありません。

車体やエンジン、マフラー、サスペンションなどと違って見た目にわかりやすく”壊れない”部品ですので、時間が経っても見た目には古くなったとか汚れたという変化しかありません。
私が知る範囲で配線が古いことによる症状ですが、
(個人的に経験の多いクラシックミニの症例)

・ヘッドライトが暗くなった(W数の大きいバルブの場合でも車検に不合格)
・ヘッドライトスイッチのボディが溶ける(Mk-III以降のスイッチボディはプラ製)
・エンジンが始動しづらい
・コンタクトポイントやイグニッションコイルの寿命が短くなった
・エンジンストールしやすくなった
・ヒューズが頻繁に切れる
・燃料ポンプがサボりがちになる
・キャブのセッティングを色々試しても調子が出きらない
・・・・・
挙げきれません。

英国車では15〜20年で交換するのが慣例と学びました。
これは経験則的にどの自動車でも当てはまると思います。

この記事をご覧になった方の中でも「はっきりとしない電気の不具合」の正体がはっきりしないというのがあればそれは、自動車の配線の交換時期かもしれません。
また、これからクラシックカーに乗り始めたいという人には電気配線が手に入る車種をお勧めします。

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